IT業界は、他の業界の人から見ると「そんなことあるの?」となるような不思議なことが多いです。
まだまだ発展途上ということもあるのでしょうが、エンジニアとして働いていると、日本の仕事のやり方との相性は悪いと思います。
IT業界で働いてみて、感じたあるあるをピックアップしたいと思います。
IT業界は履歴書よりもスキル重視
IT業界で転職をする際、他の企業と同様面接の際に履歴書と職務経歴書を提出します。
面接の際は挨拶と自己紹介を済ませ面接担当者に履歴書を渡すのですが、面接担当者はほとんどと言っていいほど履歴書の左部分にある学歴、職歴欄は目を通すだけであまり深く見ていません。
そのかわり右部分にある資格欄にかなり注目をします。
IT業界は人材不足のため、即戦力となる人材を求めています。
志望動機よりも人柄よりも何ができるかということを重視しているようです。
その為面接の際には履歴書よりも職務経歴書を重視し、前職でどんなことをしてきて、何ができるのかということをとても細かくきかれます。
そして入社後の業務もきっちり説明してくれて、会社のニーズと本人のスキルがマッチした時に採用となるようです。
面接の際には専門用語もバンバン飛び交いますので面接官もその用語についてこれているかという事もしっかりチェックしています。
IT業界は人材不足のため業務を教えているという暇がありません。
よくIT業界で転職する人の中で「この技術を身につけたいから、この会社に応募しよう。」という、会社を勉強の場に使う人がいるようですが、これは大きな間違いです。
会社はこれから学ぶ人ではなく、それができる人を求めているのです。
あまり背伸びをせずに、今持っているスキルを活かせる会社へ応募するのが賢明です。
IT業界は入社後に山のような仕事の量が待っている
IT業界では新卒採用以外では、ほとんど未経験の人間を採用するような事はありません。
人材が不足している業界ですので、入社してすぐ即戦力になる人材を必要としているのです。
それゆえに新人さんだからと言う理由は通用しません。
入社と同時に山のような仕事量が降りかかってきます。
同僚はとても温かく迎えてくるのですが、すきあらば仕事をなすりつけてきます。
一人一人が抱えている仕事量がハンパではないので、新人さんが入ってくるとすぐに当てにされるのです。
2週間もすればもう新人さんではなく、他の人と同じ位の業務が課せられてきます。
通常上司と言うのは仕事を振り分ける際に「これならできるだろう」と言う見込みをふんで仕事を振り分けるのですが、この業界ではなかなか難しいようです。
できないとわかっていることでも、こなしていかないといけないことなので「ちょっと頑張ってみて」と言いながらちょっとどころでは済まされない仕事が回ってくるのが常です。
入社後は仕事だけでなくITのスキルアップも要求
IT業界では入社後日々の仕事をこなすだけですみません。
新しい技術についていくために向上心と言うものも求められてきます。
- これはできるかな?
- このソフトは使えるかな?
と物の言い方はとてもソフトなのですが、「できません」と言えない雰囲気が社内に漂っています。
気乗りしないことでも、こなしていかないといけないことなので、「少しお時間をいただきまして、できるようになってみます。」と言う返事がするしかないような状況になってくるのです。
そして返事をした以上やらないといけません。
仕事が終わり自宅に帰って、正しい方法を調べ新しい技術を身に付けていくのです。
IT業界は世間一般では「お給料が良い」というイメージがありますが、このことにウソはありません。
しかし、時代の流れとその技術についていくために日々学習する必要があります。
学習だけならいいのですが、時代の波に乗った機材、テキスト。
自宅での学習時間等も含めて時給に換算すると、コンビニのアルバイトの方がずっと良い身入りだったという話もよくあるのです。
手取りはいいのですが、出ていく費用も結構かさばるのがIT業界です。
IT業界は使えないリーダーがたくさんいる
エンジニアは頭が良く仕事ができるイメージがあるようですが、実際はそんなことありません。
特に酷いのは、長くIT業界にいるだけで仕事ができないリーダーが多いことです。
特に私が一緒に働いて酷かったのは、部下への説明が下手な上司でした。
システムは仕様あってのものなので、きちんと全員が理解しないと良いものは作れません。
仕様書をリーダーが作って指示するのですが、全く意味がわからないことがありました。
それについて尋ねると、逆切れしてくるのです。
自分は業務経験が長く仕様を知っているのでいいのですが、他のメンバーが全く理解できずにトラブルになることも多かったです。
クライアントの担当もそれを知っているのですが、仕様を知っているのがリーダーだけなので彼の天下になっていました。
こうしたエンジニア歴が長いだけで、一緒に仕事をすると炎上案件になるリーダーも多いことを覚えておいてください。
IT業界への転職を考えているなら将来性のある会社を選びましょう
IT業界のあるあるを紹介しましたが、これはIT業界の闇のほんの一部になります。
これからIT業界を目指すならば、こうした現場もあることを覚えておいてください。
特に派遣プログラマーは、自分では現場を選べずこうした炎上案件に当たることも多いです。
IT業界への転職を考えているなら、将来性のある企業を選ぶことが重要です。
今はIT業界に強い転職サイトや転職エージェントがあるので、そうしたサービスを利用して良い条件の企業を探すようにして下さい。